今日あった出来事。
ふと昔のアニメを見たくなった私は大きなモニターのあるワンルームの最前に立ち、腕を組んでアニメを見ていた。
モニターに映るのは、主人公と田舎の学校でいじめられている美少女の物語。
「2000年代の美少女はやはり萌えだな」
「ここは伏線だろうから頭に刻み込んでおく必要があるな」
「硬派なエロゲは美しい日本の文化だな」
私はこのラブコメを目、耳、舌、心、性器、の五感で味わっていた。
アニメを味わううちに、私のアニメ筋はみるみる膨張していった。
腕を組んで目を見開いてみる、ここまで過酷なアニメ視聴をすればそれは当然だ。
私がアニメを味わっている話はここまでとしよう。
アニメ筋を意識したことがない人のために簡単に説明をしたい。
皆さんは過酷なアニメ視聴の後、顔がパンパンになって部屋から出られなくなったり、世間からの距離が遠かっているように感じたことがないだろうか?
これは視聴前よりアニメ筋がついたことによるものだ。
こう言われて身に覚えがない人は、真剣にアニメを見たことがあるか思い返してほしい。
きっとメインキャラクターの全話分のセリフも暗唱できないのではないだろうか。
こんな詰問は意味がないのでここまでにしよう。
このアニメ筋だが一つだけ気をつけないといけないことがある。
アニメ筋は社会的活動によって収縮してしまうのだ。
寝たり、ご飯を食べたり、アニメ以外の媒体で二次元美少女を接種する。このようなアニメを見るために必要な活動は良い、アニメ筋のバルクアップをサポートしてくれる。
しかし、インターネット以外で他者との関わるための活動をした瞬間アニメ筋は著しく萎んでしまう。
このような活動として最も人間の営みの一部として溶け込んでしまっているものがある。
それが「風呂」だ。
風呂は他人と関わるためにも、自分が心地よく生きていくためにも、必要な活動になっている。
清めた身体でお湯に浸かり、心と体を休めるこの行為。
アニメを見るためにも必要ないにも関わらず、日常に馴染んでしまっているこの社会的な活動こそアニメ筋を削ぎ落とす危険な行為となっている。
オタクに風呂は不要だ。
風呂を我慢してアニメを凝視し続けることでアニメ筋は出来上がる。
顔がパンパン6LDK
社会との距離が無限遠
ボディビル大会と同じくらい盛り上がっているアニメミル大会でも、こう言われている。
本気のアニメ筋は美しい。
そんなアニメ筋についての説明でした。
書き終わったんでシャワー浴びてきます。
12/26
あずさ